「はぁ......」



さっきから私の口からは溜め息、目からは涙しか出てこない。



どうしてこんなことになってしまったのだろう。



行き場のない悲しみに暮れる。



私が今居る場所は、16年間住み慣れた、側では清らかな川が流れているこの土手だ。



ここの土手は昔から好きな場所で、気分転換にといつも訪れていた。



でも今日は、元気いっぱいの小学生を見ても、もうすぐ沈みそうな綺麗な夕焼け空を見ても、全く気分が乗らない。



あぁ、私っていつも「2番目」だよなぁ。



考えれば考えるほど傷付くのは自分だと、もう16歳だからそんなこと分かりきっているはずなのに、結局傷付けてしまうのは自分なんだと改めて思ってしまう。



人目のつかない土手の坂で一人、静かに泣くことしかできない。



あぁ、もうこうなるなら最初から恋なんてしなきゃよかった......。