今の仁愛はまるで彼氏の浮気を責める彼女みたいだ。 私は至極真面目な顔をして言う。 「大事な用って言っても、仁愛程じゃないよ。仁愛が1番に決まってるじゃん」 「な、もう、椿ったら!!」 はいかわいい。 顔を両手て覆って頭を振る仁愛に頬を緩める私とは対照的に、後輩ちゃんは顔を引き攣らせている。 ...なんかごめんね。 頬をヒクつかせながら、後輩ちゃんは恐る恐る口を開いてくれた 。 「あ、あのー、もしかして浅霧君のことですか?」 「浅霧くん?」 「あそこにいる人です」