キミと、光さす方へ

☆☆☆

放課後になり、あたしは1人教室に残って宿題をしていた。


今日の宿題は国語のプリントで、30分ほどで終わってしまった。


外からはまだ部活動をしている生徒たちの声が聞こえてきている。


窓辺に立って確認してみると、校門あたりに生徒の姿はなかった。


「今日はもう、大丈夫かな……」


呟き、プリントをカバンにしまって教室を出た。


いつもより30分早い時間だから、ドキドキしてしまう。


大丈夫。


きっと、なんてことなく家に到着するはずだ。


心配し過ぎだたなぁと思って、お母さんと笑い合えばいい。


自分で自分に言い聞かせて階段を下りて行った時、中庭から男子生徒たちの声が聞こえてきた。


それは穏やかな会話などではなく、誰かを罵倒する声だ。


「おいお前、なんでこの学校来たのか言ってみろよ!」


その言葉に嫌な予感がして、あたしはそっと中庭へ続く廊下へ向かった。