キミと、光さす方へ

「あぁ。汚さなければ大丈夫」


勇人はそう言いながら窓辺の席へと歩いて行く。


その後を付いて行った、その時だった。


突然勇人が「あっ」と声を上げて立ちどまったのだ。


急に止まることができず、思いっきり勇人にぶつかってしまう。


文句を言ってやろうと思ったとき、勇人の向こう側に松本くんの姿が見えて口を閉じた。


松本くんは本を片手にコンビニのパンを食べている。


その光景に勇人の肩の力が抜けていくのがわかった。


「松本」


呼ばれた松本くんが驚いた表情で顔を上げる。


「俺たちも一緒にいいか?」


コンビニの袋を掲げてみせる勇人に、松本くんは戸惑いながらも首を縦に振ったのだった。