キミと、光さす方へ

心臓が今まで以上にドキドキする。


緊張と期待と不安と嬉しさと。


色々な感情が湧きあがってきて、自分でもどんな顔になっているのかわからなくなった。


「あのさ琴江」


勇人が口を開いたので、あたしは左右に首を振っていた。


嫌だ。


それ以上は言わないで。


あたしを太陽の下に連れ出したりしないで。


でも聞きたい。


相手が勇人だったらきっと大丈夫。


目の前にある壁を乗り越えてみたい。


ううん。


やっぱりダメ。


そんな資格あたしにはない……。


様々な感情が押し寄せて、ふらついた。


勇人が驚いた顔になってあたしの右手を掴み、次の瞬間思いっきり引き寄せた。


体のバランスを崩して勇人の胸に倒れ込む。