キミと、光さす方へ

友達の母親たちが烈の母親の仕事をかぎつけて、烈と遊ばないように、子供たちに言い聞かせるようになったのだ。


俺が公園に行けば、みんながサッと逃げていく。


いつも遊んでいた友達の家に行っても「ごめんね、今いないの」と、追い返されてしまう。


俺は幼稚園にも行っていなかったから、孤独は加速していくばかりだった。


そんな寂しさを埋めるように、俺はラクガキをするようになった。


近所の家の駐車場や、道路のど真ん中。


電柱に公園の滑り台の上など、書きたいと思ったところに無意味な絵や文字を書きなぐった。


それで自分はここにいるんだと、存在をアピールしたかったのかもしれない。


でもそれもすぐに飽きた。


どれだけラクガキをしても、俺を叱りにくる大人さえいない。


俺の家には関わらない方がいいと、暗黙の了解ができていたように思う。