キミと、光さす方へ

「あぁ、お前の彼氏か」


躊躇なく『彼氏』と言われてカッと顔が熱くなるのを感じた。


「なんだよ違うのか?」


「そ、そうだけど……」


もごもごと答えて視線をテーブルへ落す。


「で、そいつがどうした?」


「烈は直哉のこと、誘ってたんでしょう?」


「あぁ、そのことか」


烈はふぅーと大きく息を吐きだした。


「完全に断られてるから、安心しな」


「そう……だよね?」


烈が直哉をボコボコにしてしまって、それで終わっているはずだ。


思い出すと胸が痛くて、目の前にいる烈を睨んでしまった。


「なんだよ悪かったって」


烈が眉をハの字に下げて言う。


「もう、直哉のことは諦めたんだよね?」


「あぁ。なにかあったのか?」


何かに感づいたように烈が身を乗り出して聞いてきた。