キミと、光さす方へ

「小学校から一緒だったけど、ほとんど会話したことねぇよなぁ」


そう言われればそうだった。


あたしたち3人はほとんど同じ時間を過ごしてきたはずだ。


それなのに、烈のことはなにも知らない。


耳に入ってくる悪いうわさ以外は……。


「で、話ってなんだよ」


烈はメニューを開いてそう聞いてきた。


聞く気があるのかどうかわからない。


でも、ここでちゃんと質問しないと、呼び出した意味がない。


あたしは背筋を伸ばして咳払いをした。


「あのさ、直哉のことなんだけど」


「直哉?」


烈はメニューからこちらへ視線を移動させて首をかしげた。


「松本直哉。ほら、遊園地であたしと一緒にいた」


説明してからなんだか照れてしまった。