キミと、光さす方へ

あたしは昨日の出来事をかいつまんで泉に話して聞かせた。


「え、烈のヤツまた来てたの?」


「うん。で、それを目撃しちゃったからほっておけなくてさぁ」


あたしの言葉に泉はうんうんと頷いて聞いてくれう。


勇人と2人で松本くんを探し回り、先生から松本くんが緊急搬送されたと聞いたと話した時、泉は息を飲んで目を丸くしていた。


「それで、勇人とは会話らしい会話もできなかった」


「そっか。それじゃあ仕方ないか」


泉は事情を知って納得したように何度も頷く。


「でも、松本くん大丈夫かな?」


泉の言葉にあたしは左右に首を振った。


「それが、全然連絡も来ないし、わからないの」


「もしかして、朝からずっとスマホ握り締めてるのって、松本くんからの連絡待ち?」


泉に指摘されてあたしはハッとしてスマホを机に置いた。


「え、あたしはそんなに待ってた?」


「待ってたよ。今だって会話しながら10回はスマホの画面確認してたでしょ」


そ、そうだっけ。


覚えていなくて途端に恥ずかしくなった。