キミと、光さす方へ

☆☆☆

教室中央の机には誰の姿もない。


メッセージを確認してみても、退院したとか、長引きそうだという連絡は来ていなかった。


あたしは何度かスマホを確認した後、短くため息を吐きだした。


「ちょっと琴江、昨日はどうだったのか教えてよ」


後ろから泉がシャーペンであたしの背中をつつく。


あたしは体ごと振り向いて左右に首を振った。


「え、上手く行かなかったの?」


「ちょっと、いろいろあってさ」


「いろいろってなによ」


泉の表情は険しくなる。


またあたしが幸せを逃したと思っているのだろう。


その通りだからなんとも言えないけれど。