キミと、光さす方へ

「小林、どうした?」


田中くんの声が聞こえてきて咄嗟に逃げようとする。


しかし、小林くんがあたしの腕をしっかりと掴んでいた。


まずい……!


完全に逃げそびれてしまい、血の気が引いて行くのがわかった。


小林くんに腕を掴まれた状態でみんなの前に連れ出されてしまう。


「仲村?」


田中くんはあたしを見て怪訝そうな表情をする。


倒れている松本くんは目を丸くしてあたしを見ていた。


「あ、あたし今日水やりの当番だったの。それで終わって、ちょっと休憩してたら、田中くんたちが来て、それで」


早口に説明しながらも、自分でなにが言いたいのかわからなくなってきてしまい、口を閉じた。


「なんだよお前、そこに隠れてみてたってことか?」


田中くんの表情が険しくなる。


あたしはブンブンと左右に首を振った。


見たくて見ていたわけじゃない。


これは不可抗力だ。