キミと、光さす方へ

お母さんのおかげでどうにか学校へ到着したあたしは真っすぐ花壇へと向かった。


まだ肌寒い季節だけれど、花壇には色とりどりの花が咲き乱れている。


見ているだけで心が安らいでくる光景だ。


人通り水やりを終えたころ、校門から生徒たちの声が聞こえてきた。


みんな登校してくる時間みたいだ。


もう少し早く登校してきてさっさと教室に入ってしまってもよかったかもしれない。


そんなことを考えながら、花壇の脇に座った。


ここでいつもの時間になりまで待つつもりだった。


目を閉じてみると、生徒の話声に混ざって自転車のブレーキ音が自転車のタイヤが石踏む小さな音まで聞こえてくる。


それらの音はあたしの精神をかき乱す。


特にブレーキ音はどうしてもなれない。


どれだけ小さな音でも、キッと聞こえただけで心臓がドクンッと大きく跳ねあがる。


あたしは呼吸が荒れていくのを感じて深呼吸をした。


大丈夫大丈夫。


あんな音、どうってことない。


気にしているから聞こえてくるだけだ。