キミと、光さす方へ

「それで、琴江が抱えているなにかがわかったときに告白していいか?」


「え……」


あたしは目を見開いて勇人を見つめた。


「今までだって告白するチャンスはあったんだ。でもできなかった。それって、今じゃないってことなんだよな? それなら待つよ。琴江の気持ちが追い付くまで」


勇人は前向きだった。


真っすぐにあたしのことを見てくれている。


それなのに、あたしは勇人のことを正面から受け入れることができずにいる。


心臓は高鳴るのに、恥ずかしさで体は火照るのに、それを拒否している自分がいる。


「……ありがとう」


今のあたしにはそう言うことが精いっぱいだ。


情けなくて、申し訳なくて涙がにじんでくる。


森の中の一本の木にすぎないあたしを、どうして勇人は選んでくれたんだろう。


「じゃ、今日は思いっきり楽しもうぜ!」


勇人はそう言って、メリーゴーランドの馬へと足を進めたのだった。