キミと、光さす方へ

「たぶん、勇人になら言える日が来ると思う」


あたしは自分の言葉に驚いていた。


勇人に言う?


一体なにを?


まさか……あのことを、だろうか?


言えない。


言えるわけがない。


「俺、待ってるから」


勇人が前を向いたまま言った。


あたしの心臓はドクンッと跳ねる。


あたしはあの時の出来事を勇人に知ってもらいたいと思っているのだろうか。


知られればきっと嫌われる。


松本くんと同じように学校裏サイトに書かれるかもしれない。


そんなことはないと思いながらも、勇人を信用しきれていない自分の方が多く存在していた。