「ん、入って」

「し、失礼します」

先輩の部屋は、白と黒のシンプルな部屋で
物はあまり置いていなかった

先輩らしいというか、なんというか

「つまらないですね」

「追い出すよ?」

追い出すって先輩が連れてきた癖に…

黙って先輩に指示された所に座って

改めて先輩の顔を見つめる

久しぶりの先輩

少しの間、会わなかっただけなのに、今目の前にいるだけで泣きそうになる

それに、ここは先輩の部屋

空気


匂い




「ふふふふ」



もう、楽しまずにはいられないですよ!!




「そろそろ、怖い」

呆れたようにテーブルに肘を付いてこちらを見ている先輩


「だって、きっともう先輩の部屋に入れることなんてないから、今のうちに浴びとくんですよ!」

「…何を」


本当に呆れてるみたいだから、喋ってくれなくなる前に聞いてみる


「えっと、何で部屋に連れてきてくれたんですか?」


「……」


黙ってしまう先輩


言いにくいことなのかな?