「先輩どこに向かってるんですか」

「ここ」

えっと…

「……家?」

周りの家より少し大きくて黒い壁の窓が大きいお洒落なモデルハウスみたいな家が目の前にあった

誰のお家…

「俺の家」




はい?!



「や、なにおうっ」

「早く、入って」


驚く私を置いて家の中に入っていく


先輩、彼女でもない人いきなり家にいれちゃうとか…


「警戒心、ミミズなみですね…」

「なに」

「いいえ~」


じゃなくてっ




「先輩、私お土産も、心の準備もできてないですよっ」


お家の人に何て挨拶すればっ


「大丈夫、今誰もいないから」


いや、何が大丈夫何ですか


もう、さっきから身体中の痙攣が止まりませんよ

先輩のお家の匂いだー


すぅーはーすぅー


「汚い空気撒き散らさないで」

「……」


この人は、本当に…