辺りは夕暮れでオレンジ色に染まっていた
廊下を走りながら外を見ると
歩いている先輩を見つけた
既に校門の近くにいる先輩
行っちゃう!
私は急いで追いかけた
「湊先輩っ」
「………」
「あ、の私」
なんで振り向いてくれないの
先輩は前をみたまま動かない
「私、先輩に聞きたいことがあって…あの時
昨日、何を言ってくれようとしたんです
か?……月野先輩のことがやっぱり好きで
すか?」
「………」
なんで…?一番最初に会った時だって振り向いてくれたのに、今はこちらを見ようともしてくれない
目が合わないことがこんなにも悲しい
「先輩、目見てしゃべってください」
先輩のブレザーの袖にそっと触れた
「触んな」
「……え?」
「聞こえねーの、触んなって言ったの」
な、んで
「湊先輩?」
「何下の名前で呼んでるの?やめてくれない?」
「そ、れは、先輩が」
「俺が、何」
どうしてそんなに冷たい目で見るの
やだ
やだ
「なんで、そんな他人みたいな…」
「他人だろ」
「私、何か…」
声が震える
さっきまで先輩のブレザーを掴んでいた手は
もとの位置に戻って震えている
そんな時
さらに突き放される
「俺、春と付き合ってる、これでいい?」
真っ暗になった気がした
覚悟を決めてても辛かった
それだけじゃなくて
先輩の目に記憶に
私は少しも残ってなかったことが
何も無かったことにされてしまったことが
「……」
何も言えなくなった私を無視して
帰っていく先輩
ねぇ
これでいいの?
今までしてきたこと全部無くなっちゃうの?
思い出にすら私はいなくなっちゃったの?
そんなの…
廊下を走りながら外を見ると
歩いている先輩を見つけた
既に校門の近くにいる先輩
行っちゃう!
私は急いで追いかけた
「湊先輩っ」
「………」
「あ、の私」
なんで振り向いてくれないの
先輩は前をみたまま動かない
「私、先輩に聞きたいことがあって…あの時
昨日、何を言ってくれようとしたんです
か?……月野先輩のことがやっぱり好きで
すか?」
「………」
なんで…?一番最初に会った時だって振り向いてくれたのに、今はこちらを見ようともしてくれない
目が合わないことがこんなにも悲しい
「先輩、目見てしゃべってください」
先輩のブレザーの袖にそっと触れた
「触んな」
「……え?」
「聞こえねーの、触んなって言ったの」
な、んで
「湊先輩?」
「何下の名前で呼んでるの?やめてくれない?」
「そ、れは、先輩が」
「俺が、何」
どうしてそんなに冷たい目で見るの
やだ
やだ
「なんで、そんな他人みたいな…」
「他人だろ」
「私、何か…」
声が震える
さっきまで先輩のブレザーを掴んでいた手は
もとの位置に戻って震えている
そんな時
さらに突き放される
「俺、春と付き合ってる、これでいい?」
真っ暗になった気がした
覚悟を決めてても辛かった
それだけじゃなくて
先輩の目に記憶に
私は少しも残ってなかったことが
何も無かったことにされてしまったことが
「……」
何も言えなくなった私を無視して
帰っていく先輩
ねぇ
これでいいの?
今までしてきたこと全部無くなっちゃうの?
思い出にすら私はいなくなっちゃったの?
そんなの…

