どういうことなんだろう?

先輩は月野先輩のことが好きなはずなのに…

あー、なんか、モヤモヤしてやだなあ


そんな事を考えていたら、おサボり時間の
最初のチャンスを逃してしまっていた

「わあああ!!」

授業中それに気づいた私は大きな声で叫んでしまって

「喉つぶれるぞー」

先生に注意されてしまって、みんなにも笑われた

そわそわして過ごした授業の後


「羽華ー?国語の授業だったのに、サボりに行かないし、いきなり叫ぶし、頭可笑しくなった?」

「ちょっと、考え事してたら、忘れちゃって」

「え、あの先輩のことを一瞬でも忘れたの!?羽華が?遂に、冷めたの?」

「そんなことないよっ」

あんまり大きな声で叫んだもんだから

クラスのみんながこっちを見て驚いている


「…ただ…」

昨日までの合ったことを全部菜留に話した


「なんで今まで黙ってたの…あんたの小さな頭で何考えてんのかと思ったら」

そう言うと私の頭を両手で包んでぐるぐる回してくる


「菜留さん、慰めて」

「んー、なんか、色々複雑だけど、九条先輩と月野先輩に何があったのかなんてやっぱり本人たちにしかわからないからねー」

「そうだよね…」