「……湊先輩?」

「ん?なにが…って…」

樹先輩も私と同じ方を見て固まってしまった


だってそこには




月野先輩と歩く湊先輩がいたから



私服姿で、ならんで歩く二人


美男美女の二人


お似合いだなぁ





そして、気づいたんだ







それは






「……二人、手繋いでますね……」


「……っ」


二人は私たちに気づくこともなく観覧車に乗っていってしまった



「羽華」


「……はい」


「行くぞ」


ぐいっと、私の手首を引っ張って出口に向かっていく樹先輩

「ど、どこへですか?」


今は、もう帰りたいなぁ



目をつぶっても、浮かぶのはさっきの光景


いいんだよね、これで…


ぐるぐると考えていたらいつの間にか


家の近くの公園まで来ていて