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朝の朝礼が終わって騒がしくなってきた教室


先輩のために、毎朝早起きして、愛のお出迎えをするから、午前中の授業がしんどいのが正直な所

一人でウトウトしながら、机に突っ伏していたら、ペシンッと優しくノートで頭を叩かれた


頭をさすりながら上を向くと、にやっと笑いながらこちらを見ている人と目が合う


「羽華、おはよー、今日も朝告白ごちそうさま」

「ううっ、菜留ちゃーん」


中学の時からの友達、長谷川 菜留

ショートカットの髪型のよく似合う美人さん
お姉ちゃんみたいで、ついつい甘えてしまう


菜留に抱きつくとポンポンと優しく撫でてくれた

「先輩も最近は、羽華のこと、うまーく流せるようになってきたねー」

「ううっ、でも、最初の頃は目も合わせてくれなかったし、それに比べて今は、存在は覚えてくれたんだよ?」

「うん、やばいヤツっていうね」

「え?」

「うん、気づいてないならいいんだよ」

「んー?……あ、一時間目ってなんだっけ」

「あー、国語じゃない?」

「わーいっ、私ちょっと行ってくるね」

「あぁ、はーい」

国語の先生は毎回出席はとらないから、いなくても気づかれない

菜留もその事をわかってるから、何も言わないんだ


ヒラヒラと笑顔で見送ってくれる菜留に手を振り替えして、教室を出る