パチパチ!!!

「!?」

「よくやったああ!樹!!」

「やっと始まったねぇ!」

「文芸部初のイケメンが勇気だしたぞお!」

他の先輩方に聞かれてるの忘れてた!!

樹先輩も同じな様で、

「ほんと!やめてくれっ!恥ずかしいからっ」

真っ赤になりながら、部員を止めていた

その光景をみて思わず笑ってしまう

ふと、時計を見ると4時半を過ぎていた
湊先輩のところに行くつもりだったんだ!

樹先輩には申し訳ないけど、どうしても最後に会っておきたい…

「みなさん!お先に失礼します!」

「はーい!!」

「羽華、また明日」

「はい!樹先輩!」

複雑な気持ちを残して、私は美術室を後にした