「だから、俺のことも見てくれるようになったら、嬉しいかな」

そう言って眩しいくらいに笑う

「返事はまだ言わないでもらっても言いか
 な?羽華も、俺のこと、好きになるかも
 だろ?」

子供みたいに笑って私の頭をくしゃくしゃっと撫でてくれる

「初めのチャンスってことで、夏祭り一緒に
 行こ?」

先輩の気持ちが痛いくらいにわかる

だから、断ろうと思った

けど…

「だめって、言われる気がするから、友達と
 して!」

必死な表情に、私はうなずいてしまう

「ありがとう、羽華」

先輩が本当に嬉しそうに笑う

すると