♡♡♡

「へへへっ」


「…気持ち悪い」

「なっ!そんなことないですっ」


ただいま、いつものように授業サボり中

私が美術室にいくと、先輩は携帯をこちらに向けて


「連絡先、教えるから携帯」


そう言って、ついに先輩の連絡先ゲットできたの!!

うれしい!うれしいっ!




喜びで、教室をピョンピョン跳ねてたら



「しつこかったら、すぐブロックするから」

「そしたら、お家までいって、お部屋のドアごと解錠しに行きますよ?」

「本当にしそうで怖い」

「え、しますよ」

「…」

きっと、先輩の連絡先持ってる人なんて、指で数えるより、少ないはず!








でも、月野先輩は持ってるのかな



最近何かと月野先輩が思い浮かんでしまう


私、心小さいのかなあ



いきなり、静かになったのを心配したのか



「なに、今度はどうしたの」



いつの間にか隣に座った先輩が、私のほっぺを
ぎゅーっと引っ張ってきた


「いひゃいっ!やふぇてくだひゃいっ」


「ブサイクだね」


「むーーっ!」

私のほっぺを両手で包み込んで、遊んでる先輩に、思い切り睨み付けて抗議した


「元気な方が君らしいよ」


何事もなかったかな様に、窓際の特等席に戻っていく先輩


最後に先輩の目に映った私と顔は真っ赤に染まっていた


「今日はちゃんと来るから、放課後、勉強ね」


最後にそう言ったきり、先輩は眠ってしまった