真っ赤な夕陽に照らされて葉は所々赤く染まり、雲さえも染める夕陽は、色とりどりの花がよく映える



何もかもが目を引く作品



だけど一番目を引くのは……



「こんなの、誰が見たって九条以外いねーよなぁ」



苦そうに顔を歪めて笑うと俺の握っていた俺の手を離した



「諦めた訳じゃないけど。まぁ、今は羽華の為に九条の背中を押してやるのも悪くないだろ?」


したり顔で笑ってる洸を軽く小突けば、プリプリ怒り始めた

それが、羽華の百面相に似ていて思わず笑ってしまう


「だし、早く行けば?」

「……まだなんの情報も貰ってないんだけど?」

「んなの、愛で探してこいっ!!」


洸に背中を叩かれて、また、走る


とにかく、思い付く所は探したから…


最終手段かな…


「これで会いに来てくれなかったら、心折れるな…」


これからのことを想像して、笑ってしまう


早く、早く会いに来て


いつもみたいに笑ってよ