「連絡、君のことだから待ってると思って
しようと思ったんだけど、そういえば知ら
ねーってことに気づいて」
「…はい」
「やっぱり、待ってたし」
「はい」
「本当にごめん………」
あの、九条先輩が謝ってる?
しかもこの状況、ぎゅっと頭に回された腕の中
嬉しくて、抱きしめ返して、ついでに先輩の制服のシャツで涙も拭いてしまう
それに気づいた先輩に、「…何してんの」と頭を軽く叩かれた
先輩の腕の中あったかいなあ
もっと、ぎゅっとくっついてみる
こんなこときっともうないと思うから
先輩、心臓バクバクいってる
体も少し暑い
走ってきてくれたんだなあ
「ふふふっ」
「泣いてんの、笑ってんのどっちなの」
すぐ近くから、少し呆れた声、でも、そのなかには心配の音も聞こえて
また嬉しくなった
「もう泣いてないね」
優しくおでこを私の頭にくっつけて
私の目元をぬぐった先輩
「あと、これからは、こんな時間まで1人で
残んないこと」
近い距離で見えた先輩の顔は、どこか怒っているように見えて
心配してくれたのかなって思っちゃうよ
「先輩、好きです、迎えに来てくれてありが
とうございます!」
そう言って微笑むと
「ほら、帰るよ」
私の頭を少し撫でて、教室を出た
しようと思ったんだけど、そういえば知ら
ねーってことに気づいて」
「…はい」
「やっぱり、待ってたし」
「はい」
「本当にごめん………」
あの、九条先輩が謝ってる?
しかもこの状況、ぎゅっと頭に回された腕の中
嬉しくて、抱きしめ返して、ついでに先輩の制服のシャツで涙も拭いてしまう
それに気づいた先輩に、「…何してんの」と頭を軽く叩かれた
先輩の腕の中あったかいなあ
もっと、ぎゅっとくっついてみる
こんなこときっともうないと思うから
先輩、心臓バクバクいってる
体も少し暑い
走ってきてくれたんだなあ
「ふふふっ」
「泣いてんの、笑ってんのどっちなの」
すぐ近くから、少し呆れた声、でも、そのなかには心配の音も聞こえて
また嬉しくなった
「もう泣いてないね」
優しくおでこを私の頭にくっつけて
私の目元をぬぐった先輩
「あと、これからは、こんな時間まで1人で
残んないこと」
近い距離で見えた先輩の顔は、どこか怒っているように見えて
心配してくれたのかなって思っちゃうよ
「先輩、好きです、迎えに来てくれてありが
とうございます!」
そう言って微笑むと
「ほら、帰るよ」
私の頭を少し撫でて、教室を出た

