何度でも君に好きが届くその瞬間まで

先輩との初、間接ちゅーをした日の翌日

あの後部屋に戻ってしっかり記念日としてカレンダーに刻み込んでおいた

今日も朝から晴天!早朝にも関わらず既にムシムシとして汗をかいてしまう

朝のバイキング会場は冷房が効いていて涼しかった

菜留と洸君と一緒に会場に入ればひんやりとした空気が体を包む

「わー、もう混んでるねえ誰かさんが朝の仕度に時間かけるから」

「は?朝から羽華に会うんだぞ、常に王子ビジュアル保ってないとな」

「そのあんたのお姫様はさっきから別の王子を探してるようですが?」

「んなっ!?羽華っ」

ガクガクと洸君に肩を揺さぶられてそちらを振り返る

むーっとしている可愛らしい洸君の顔が近距離にあって驚く

「えっ、何?」

「朝からボーッとしてどうしたの?俺が隣にいるのにっ」

「あ、そうだね、そうなんだけどね…」

キョロキョロと辺りを見渡すけど、、

「…どうせ、九条だろ」

「んー、いつもはすぐ見つけられるんだけどね」

さすがに人が多いなあ……

「羽華っ!!」

グリンっと顔をもとの位置に戻されて洸君の怒った顔と目が合う

茶色の薄い瞳がキラキラしてるよ?可愛らしいね

「何だよ、いつもより俺に感心なくない?」

「え?そんなことは…」

「あるねっ!!んだよ、九条と何かあったの?」

何か?なにかって、そりゃあ…

「うわあ、羽華なにその顔…さすがの私でも引くよ…」

「な、何だよ!九条と何があったんだよ!!」

ぐわんぐわんと体を揺さぶられて頭がクラクラする

洸君力強すぎ…

「あ、あのねっ?」

昨日の夜の間接ちゅーのこと、二人に話した

よくよく考えればそんなに重大なことじゃないって菜留に言われてしまったけど、いいんだもんね!私の中では妄想マックスになって夜はよく眠れない位だったんだから!

またもや、思い出して顔がへにゃんとだらしなくなる

菜留に大きな溜め息を貰った時

「間接キス?そんなのノーカウントだろ?」

洸君が何故か自信満々に笑っている

「えっ、何でそんなに自信ありげなわけ?神楽坂が一番騒ぎそうなのに…」

「だって、俺…」

驚いている菜留に何か言いかける洸君

確かに洸君なら怒って今すぐにでも湊先輩の所までダッシュしていきそうなのに

私も気になって洸君の言葉に耳を傾けた時

「あっ!羽華ちゃん、おはよーっ」

明るい声と共に背中に重い衝撃

ビックリして振り返れば、

「湊先輩っ!おはようございます!」

「羽華ちゃん、声掛けたの俺…」

背中に抱きついてる裕先輩を無視して、眠そうに大きめのパーカーのポケットに手を入れて隣に立っていた湊先輩に声をかける

「……ん」

一言と呼べるのかすら怪しい返事を貰う

ああ、今日も朝から先輩を視界に入れられて幸せだなあ

寝癖ついてるから、さっき起きたんだなあ

あれ?というか……