何度でも君に好きが届くその瞬間まで


空は快晴、気温はまだ朝早いから低いけれど、それでも、太陽が肌をチリチリ照りつける

特別科が集まっているグラウンドは混み合っていて、皆これから始まる合同授業が楽しみで周りは騒がしい

「湊先輩!おはようございます、何ですかその顔は!空気読めないんですか?」

「……眠い、帰りたい」

いつもより、ムッとしている顔でどこか遠くを見つめている湊先輩

確かに今は朝の6時過ぎ
普段から一日中寝ているような先輩は、朝、早いのは、地獄のようで、機嫌が悪い

周りはバスが来るのが待ちきれない様子で騒ぎまくっているのに、木陰でウトウトしている

「先輩!起きてくださいっ、せっかくの旅行なのにっ」

「地獄の授業を旅行って言える、羽華が羨ましい…」

「ちょっ、寝ないで!あ!あれですね、王子様は、お目覚めのキスがほし…」

「起きた」

パッと起き上がって、ボーッと遠くを見ている
本当に眠いんだなあ

「バスは一緒に乗れないですけど、他はずっと一緒にいますから、悲しまないでくださいね」

「胃が痛くなってきた」

きゅーっと腕に抱きつく

このままバスに先輩ごと連れ去りたいけど、バスはクラスごとになっちゃったから、別々になるから、それは叶わない