何度でも君に好きが届くその瞬間まで

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放課後

今日は部活は休みで、来週から始まる合同授業のために、学校の近くにあるモールに買い物に来ている

菜留と二人で来るはずだったんだけど…

「なんであんたもついてくるのよ」

「羽華といたいからに決まってるだろ?」

もれなく洸君も一緒に来てくれました

喧嘩している二人に挟まれながら、店内を周る
放課後だからか、学生が多い

普段はクーラーが効いていて涼しいけど、二人が私を挟んで喧嘩しているから熱い

休憩を挟みながら、だいたいの買い物を済ませた後

「羽華、私水着買いに行くけど、羽華は?水着持ってるの?」

「あ、私も買わなきゃ」

「俺も一緒にっ」

「は?あんた、デリカシーないわけ?」

「なんでだよ!俺だって水着必要だし」

「じゃあ、一人で行きな」

わーわー騒いでいる洸君を置いて、水着売り場に来た

カラフルな水着がたくさん置いてあって、どれがいいのか…あんまり派手なのは嫌だなあ

菜留と別々になって、店内を歩き回る

「羽華!これとかどうだ?」

洸君!?いつの間に!
周りのお客さんもビックリしてこっち見てるよ

「入ってきたら、ダメだよっ!」

「はー?!羽華までそんなこと言うの!?」

ぐいぐい洸君を出口まで押しやる
何とか出てってくれた…ごめんね、なるべく早く買い物するからね

手にはさっきまで洸君が選んで選んできてくれた水着

白い控えめなビキニで、フリルが全体的についている、後ろは小さなリボンで結べるようになっている

あ、可愛いかも

洸君、センスいいなあ
気に入ったので、菜留より先にお会計を済ませる

お店の前まで行くと、洸君がムッとした顔で壁によしかかっている

「洸君、ごめんね、もう置いていかないから」

「ふーん、」

ご機嫌が直らない…

私も隣でシュンとしていると
それに、気づいた洸君がチラッとこちらに視線を向けて頭を撫でてくれる

「もう、いいよその代わり」

そのまま、顔が近づいてきて

チュッ


「!?!!」

「はい、許してあげる」

間近で可愛い笑顔に覗かれる
今、ほっぺに…!!

気を付けないと、そのうちほっぺじゃなくなる気がする

警戒心むき出しでいたら、洸君が私の持っている水着の袋をつつく

「どれにしたの?」

「あ、そーだった、これ、洸君が選んできてくれたのにしたんだよ」

「え!本当!?」

キラキラした顔で抱きつかれる、避けようとしたけど、無駄だった、警戒心とは……

「嬉しいなあ、羽華はやっぱり俺の事好きでしょう?ね?」

「え、湊先輩が好きっ」

「聞こえなーい」

大きな手で口を塞がれる
笑顔が怖いよ…、わーい、九条に勝ったーと喜んでいる

そこに菜留が戻ってくる

「ちょっ、あんた、羽華に暴力!?自分のものにならないからって!」

「違いますー、羽華から俺を選んでくれたんですー」

「そんなわけないでしょ」

菜留と洸君は仲悪いのかな?
また、騒いでいる二人に挟まれながら、家に帰った