何度でも君に好きが届くその瞬間まで

今日は部活が休みだから、まっすぐ洸君と帰るつもりだったんだけど…

「は!?おいっ、西田先生!それはないって!」

「ちょ、先生に対しておい、とか言わないの!」

「いいから早くついてこい」

授業が終わって、洸君と帰ろうとしていたら、副担任の西田先生に呼ばれてしまった洸君

どうやら、クラスの男子に放課後空き教室の掃除を頼んでたらしいんだけど、洸君だけ中々来ないから、先生が呼びに来たらしい

そういえば、クラスの男子はもう教室にはいないなあ

隣で先生に抗議している洸君

一人で帰るのは心細いけど…
迷惑かけて、洸君が先生に怒られるのは嫌だよ

「洸君、一人で大丈夫だよ?」

「え、でも、最近おかしいから、心配なんだよ…」

「一日ぐらい大丈夫!掃除頑張ってきて?」

ぐっと苦い顔をしながら、うーっとしばらくうなだれてから、うん…と小さな声が聞こえた

「家ついたら電話してよっ」

最後まで心配してくれて、先生の後を追いかけていった


よし、帰ろうと

夕暮れの校舎を一人で歩き始めた