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洸君が学校に来てから早一週間がたった
先輩の観察にも欠かさず行っている

行っているんだけど、一つ変わったことが…

「羽華、もう朝会いに来なくていい」

「え!何でですか、無理です、ハゲます!」

「羽華が、ハゲても俺は愛してるよ」

「……臭い」

「は?何がだよ!」

「セリフが」

「羽華!こんなやつのどこがいいんだよ!」

そう、朝の屋上には洸君がついてくるようになったんです

最近のいつもの日常

なんだかんだいって、この雰囲気は嫌いじゃない


「きみ、子供っぽい」

「九条が無表情すぎるんじゃないですか」

「洸君!呼び捨てにしないの!」

湊先輩と洸君はよく喋るようになった
喧嘩…に近いけど…

「湊ー、俺の事もかまって?」

「近づくな」

「裕はしつこいな後チャレぇ」

「洸…俺の事は名前呼びなんだね、嬉しいよ」

「うわっ、キモい」

裕先輩への扱いが皆酷い

でも、暖かいこの空気が好き
何より朝から先輩に会えるしね!

「羽華?また、顔、変」

「湊先輩、ほっぺたそのうちちぎれましゅ」

隣にいた先輩がぎゅーっと頬を引っ張ってくる
よく引っ張られる気が…

「おいっ、羽華に触るなよなっ」

「…何、きみも触ってほしいの」

「そんなわけねーだろ」

「湊ー、妬いちゃうよお、俺」

「はいはい」


こうして、朝礼までだらだら過ごすのが最近の日常だったりする