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「羽華、どこに行ってたの?」

教室に着くと、菜留に羽交い締めにされている洸君がいた

菜留さすがにやりすぎだよ…

そして今は私が洸君に問い詰められている

「へー、俺には言えないの?」

「そんなことは…けど、言う必要もないでしょう?」

「羽華の事は何でも知っときたいんだよ!」

「女々しいねぇ」

「長谷川は黙ってて」

「はーい」

お昼休み
昨日のは、皆に注目されて大変だったから今日は人の少ない裏庭に来て三人でご飯を食べている、いたんだけど…

「だいたい彼氏が彼女のことを問い詰めて何が悪いんだよ!」

「あんた、そんな風にカレカノの事考えてんの?あー、やだわー、女々しいわー」

「女々しいってやめろよな、あーあ、長谷川に彼氏がいることに驚きだな」

「ていうか、羽華とあんた、付き合ってないからね?想像上で付き合ってんの?キモー」

「これから、付き合うから問題ないんだよ」


さっきまで私に対して怒ってたのに、今は菜留と喧嘩してる

少し面白くて、こっそり笑ってしまう


うーん、と背伸びをする

空を見上げる視線の途中
誰かと目があった気がした

ばっと、辺りを見渡す


また、か


誰かに見られてる気がする


二人が喧嘩してる間にそっとこの場を抜け出す