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「朝から見せつけてくれるね~?」

四時間目の体育の授業
女子はバスケ、男子はバレーをそれぞれ半分のコートでやっている最中

菜留がニタニタ笑いながら肘でつついてくる

朝は遅刻ギリギリで教室に到着した

だけど、その後、昨日の告白のこともあってか一緒に登校してきた私たちを見てクラスの皆はいろんな誤解をしているみたいで…

『二人って付き合ってるの!?』

『え、羽華、九条先輩の事好きなんじゃなかったっけ?!』

『え、あ、そだ!じゃあ、羽華の事を二人が取り合ってるってこと?』

『『『『キャーーーー!!!』』』』


と、まあ、噂が大好きなクラスで…
どんどん話しは大きくなり

撤回するのに時間がかかる、かかる


「菜留、もう疲れたよう…」

「あー、確かにこれはね?」

苦笑いしながら、菜留の視線の先を私も見る

他のクラスの男子と楽しそうにバレーボールを回している

馴染めているようでよかった
いいんだけど…


「私、今日一回も湊先輩に会ってないよお…」

「羽華にとったら、死活問題だね」