朝は本当は苦手

でも、湊先輩を屋上で待つためにいつも5時には起きることにしてる

朝の冷たい空気が苦手、今は夏だからまだ気温は高い方で、朝が嫌いな私でも大分起きやすい

ピッピッピッ

んー、もう朝かあ
昨日は色々合ったから寝付くのが遅かった
もう少し寝てたいけど、先輩のため…

ピッピッ…カチッ

あれ?目覚まし勝手に止まるやつだったかな?
それに、いつもよりなんか暑い…

気温が高いから、薄手のパジャマに昨日変えたばっかりだったんだけどなあ

ゴロンと寝返りをうつ
うったんだけど、


狭い

いつもなら余裕なのになあ


眠いけど、そろそろ起きなきゃ
重たい瞼をゆっくり開ける




「あ、おはよう、羽華」




「……ん、おはよう?」




目の前には、美青年
キラキラした笑顔でこちらを見ている


「羽華、こんな薄い服着てたら風邪引くよ?
 あ、それとも俺のため?」


一緒に横向きに寝ている洸君
その腕は私の体をしっかり抱き締めている


あれ?洸君?


「あんまり無防備だと、我慢できないよ?」

腕枕してくれていた手を背中に移動させて、スルッと服の中に滑らせてくる

「ひゃっ」

「朝から、かわいい」

触られたところがゾクゾクする

夢?じゃ、ない!!


バシンッ


「い、痛い…」

「洸君!?何で部屋にいるのっ」

朝から赤くなってしまった顔を布団で隠しながら、目の前で頭を押さえてうずくまっている洸君を睨む