「羽華」
隣から不機嫌な声が聞こえた
隣を見て、きゅっと苦しくなる
洸君はいつもみたいに笑っていなくて苦しそうにこちらを見ていたから
その気持ちが分かるから余計に辛かった
「あの人は、羽華の事好きにならないよ」
好きにならない
うん、知ってるよ
こんなに告白したけど、変わらないこの関係がその証拠
「なのに、手なんか繋いだりして最低じゃんか」
先輩の距離に戸惑うことの方が多い
女嫌いの癖にね?
「それでも一緒にいたいから」
「じゃあ、俺でもいいじゃん、俺は羽華の事しか考えられない」
真剣な顔でそう言ってくれる
けど、
ちゃんと断らなきゃ
そう思って口を開く、けど
「まだ、聞きたくないから、………帰ろう?」
手を引かれて歩き出す
私の気持ちは変わらないから、きっと洸君を気づつけてしまうんだろうな
隣を歩く、ずいぶんと高くなった茶色の瞳をみつめて、呟く
「ごめんね…」
きっと、聞こえていたのになにも聞こえないですよって振りをしている洸君
私が先輩を諦められない気持ちと、同じなんだろうなって思う
洸君は、その後は普通に話しかけてくれて
家まできちんと送り届けてくれた
隣から不機嫌な声が聞こえた
隣を見て、きゅっと苦しくなる
洸君はいつもみたいに笑っていなくて苦しそうにこちらを見ていたから
その気持ちが分かるから余計に辛かった
「あの人は、羽華の事好きにならないよ」
好きにならない
うん、知ってるよ
こんなに告白したけど、変わらないこの関係がその証拠
「なのに、手なんか繋いだりして最低じゃんか」
先輩の距離に戸惑うことの方が多い
女嫌いの癖にね?
「それでも一緒にいたいから」
「じゃあ、俺でもいいじゃん、俺は羽華の事しか考えられない」
真剣な顔でそう言ってくれる
けど、
ちゃんと断らなきゃ
そう思って口を開く、けど
「まだ、聞きたくないから、………帰ろう?」
手を引かれて歩き出す
私の気持ちは変わらないから、きっと洸君を気づつけてしまうんだろうな
隣を歩く、ずいぶんと高くなった茶色の瞳をみつめて、呟く
「ごめんね…」
きっと、聞こえていたのになにも聞こえないですよって振りをしている洸君
私が先輩を諦められない気持ちと、同じなんだろうなって思う
洸君は、その後は普通に話しかけてくれて
家まできちんと送り届けてくれた