「それで、告白の返事は保留ってこと?」
「え?」
それは、ないんじゃないかな
だって、ちゃんと断った訳だから…
「私は先輩一筋ですからね?」
「………」
でも、前みたいに好き、とは言えなかった
先輩がこれに対して返事をくれないこともわかってるから
なのに
ギュッ
「……先輩?」
優しく抱き締めてくれるからわからなくなる
腕を引っ張られてあっという間に先輩の腕の中に閉じ込められる
今までも何度かあったから、特別驚くことはないけど、緊張はしてしまう
もしかして先輩って抱きつき魔?
先輩の冷たい手が私の耳に触れられる
「…じゃあ、ちゃんと俺の事だけ見なよ?」
耳元で聞こえた色っぽい声にゾクッとする
何だか、悲しげな音も混ざっていて
どうしたんだろう…先輩らしくないなあ
そっと、少し顔をあげて
「私はもうずっと前から湊先輩の事しか見てませんよ?」
「……そっか」
目の前で静かに優しく微笑まれる
キュンと高鳴る胸は誤魔化す
「湊先輩の女子に対する距離感、おばけなんですか?」
「羽華、暖かいから」
この前もそんなこと言われたような
確かに人より体温は高い方かもなあ
「ねむ…」
「え、先輩?このまま寝るんですか?」
私を正面に抱き締めながら、肩に顔を埋められる、しばらくすると静かな寝息が聞こえてきた
どこでも寝れそう、先輩って
最近思ってたけど、私で大丈夫なら、案外、他の女の子も平気なんじゃないかな?
きゅっと、先輩の背中に手を回してみる
起こさないようにそっと
この距離がどうか私だけのものでありますように
そう、願いを込めて
「え?」
それは、ないんじゃないかな
だって、ちゃんと断った訳だから…
「私は先輩一筋ですからね?」
「………」
でも、前みたいに好き、とは言えなかった
先輩がこれに対して返事をくれないこともわかってるから
なのに
ギュッ
「……先輩?」
優しく抱き締めてくれるからわからなくなる
腕を引っ張られてあっという間に先輩の腕の中に閉じ込められる
今までも何度かあったから、特別驚くことはないけど、緊張はしてしまう
もしかして先輩って抱きつき魔?
先輩の冷たい手が私の耳に触れられる
「…じゃあ、ちゃんと俺の事だけ見なよ?」
耳元で聞こえた色っぽい声にゾクッとする
何だか、悲しげな音も混ざっていて
どうしたんだろう…先輩らしくないなあ
そっと、少し顔をあげて
「私はもうずっと前から湊先輩の事しか見てませんよ?」
「……そっか」
目の前で静かに優しく微笑まれる
キュンと高鳴る胸は誤魔化す
「湊先輩の女子に対する距離感、おばけなんですか?」
「羽華、暖かいから」
この前もそんなこと言われたような
確かに人より体温は高い方かもなあ
「ねむ…」
「え、先輩?このまま寝るんですか?」
私を正面に抱き締めながら、肩に顔を埋められる、しばらくすると静かな寝息が聞こえてきた
どこでも寝れそう、先輩って
最近思ってたけど、私で大丈夫なら、案外、他の女の子も平気なんじゃないかな?
きゅっと、先輩の背中に手を回してみる
起こさないようにそっと
この距離がどうか私だけのものでありますように
そう、願いを込めて

