♡♡♡
「羽華、何か変」
「あへぇ!?」
放課後、今日は一日中洸君に付きっきりで、湊先輩に会いに来れなかったから、部活には行かないで、まっすぐ先輩に会いに来たの
来たんだけど…
「変な顔、してる」
「そんなことないですよ!」
窓の下で二人並んで座っている
先輩は、片方の膝を立ててその上に顔をのせて、こちらを見ている
黒い瞳が太陽の光で光ってて微かに揺らいで見える
朝、私が直した髪はまっすぐでサラサラと輝いている
ああ、今日も今日とてかっこいいです
「あの、近づいてもいいですか?」
「……無理、鼻の穴広がってるよ」
え!まさか、先輩の美しさに興奮して広がってたかな!?
あわてて、鼻を押さえる
「嘘、変な顔はしてるけど、豚にはなってないよ」
「良かったあ」
「で?何でそんな顔なの」
「………」
ちらっとこちらを見て聞いてくる
えっと、べつに言っても問題はないんだけど…
なんとなく、私の気持ち的になあ、
きっと変な顔になっているのは、洸君から告白されたから
あれから、片時も私の側を離れなくって、帰りも一緒にって言ってくれてたんだけど、湊先輩にこれ以上会えなかったら私が死ぬから逃げきってここまで来たんだけど…
洸君、ちゃんと帰れたかなあ
「ねえ」
「ひゃい」
ブニーっとほっぺたの肉を優しく摘ままれる
「俺の質問には答えないの?」
「答えましゅ」
ぱっと手を離す先輩
何だか少し機嫌が悪そう
「えっとですね、今日転入生がきて、それが私の幼馴染みで、あ、ヒロじゃないですよ?」
「ふーん」
「で、ですね…告白、されて、」
「………」
「それで、多分変な顔になってたんだと…」
無言
前を見たまま動かない先輩
いや、ふーんって流してくれていいんですよ!
得意ですよね?!人の話し流すの!
沈黙に耐えられず体育座りして膝に顔を埋める
気配で先輩が隣で動くのを感じる
「なんて、答えたの」
そう
ここからが問題なの
「幼馴染みのままがいいなって、言ったんです」
だけど…
『え、無理だよ?羽華は今日から俺のだし、
羽華も俺以外なんてありえないからね?』
いやいや!どういう理論!?
『好きな人いるの!』
そう言った時の洸君の顔は恐ろしかった
『……誰、そいつ』
いつも、ニコニコの洸君が真顔で聞いてくるから、つい
『三年の湊先輩…』
わかった!
すると、途端に笑顔に戻って、また抱きついてくるから、怒ってる訳じゃないのかなって
だけど、その後に聞こえた低い声
『湊って、名前で読んでるんだね…』
あ、思い出すと悪寒が…
「て、事なんで一応気をつけてください」
「はああ…」
申し訳ないけど、何かちょっと、洸君の雰囲気が、恐ろしかったから
何をしでかすかわからない
「羽華、何か変」
「あへぇ!?」
放課後、今日は一日中洸君に付きっきりで、湊先輩に会いに来れなかったから、部活には行かないで、まっすぐ先輩に会いに来たの
来たんだけど…
「変な顔、してる」
「そんなことないですよ!」
窓の下で二人並んで座っている
先輩は、片方の膝を立ててその上に顔をのせて、こちらを見ている
黒い瞳が太陽の光で光ってて微かに揺らいで見える
朝、私が直した髪はまっすぐでサラサラと輝いている
ああ、今日も今日とてかっこいいです
「あの、近づいてもいいですか?」
「……無理、鼻の穴広がってるよ」
え!まさか、先輩の美しさに興奮して広がってたかな!?
あわてて、鼻を押さえる
「嘘、変な顔はしてるけど、豚にはなってないよ」
「良かったあ」
「で?何でそんな顔なの」
「………」
ちらっとこちらを見て聞いてくる
えっと、べつに言っても問題はないんだけど…
なんとなく、私の気持ち的になあ、
きっと変な顔になっているのは、洸君から告白されたから
あれから、片時も私の側を離れなくって、帰りも一緒にって言ってくれてたんだけど、湊先輩にこれ以上会えなかったら私が死ぬから逃げきってここまで来たんだけど…
洸君、ちゃんと帰れたかなあ
「ねえ」
「ひゃい」
ブニーっとほっぺたの肉を優しく摘ままれる
「俺の質問には答えないの?」
「答えましゅ」
ぱっと手を離す先輩
何だか少し機嫌が悪そう
「えっとですね、今日転入生がきて、それが私の幼馴染みで、あ、ヒロじゃないですよ?」
「ふーん」
「で、ですね…告白、されて、」
「………」
「それで、多分変な顔になってたんだと…」
無言
前を見たまま動かない先輩
いや、ふーんって流してくれていいんですよ!
得意ですよね?!人の話し流すの!
沈黙に耐えられず体育座りして膝に顔を埋める
気配で先輩が隣で動くのを感じる
「なんて、答えたの」
そう
ここからが問題なの
「幼馴染みのままがいいなって、言ったんです」
だけど…
『え、無理だよ?羽華は今日から俺のだし、
羽華も俺以外なんてありえないからね?』
いやいや!どういう理論!?
『好きな人いるの!』
そう言った時の洸君の顔は恐ろしかった
『……誰、そいつ』
いつも、ニコニコの洸君が真顔で聞いてくるから、つい
『三年の湊先輩…』
わかった!
すると、途端に笑顔に戻って、また抱きついてくるから、怒ってる訳じゃないのかなって
だけど、その後に聞こえた低い声
『湊って、名前で読んでるんだね…』
あ、思い出すと悪寒が…
「て、事なんで一応気をつけてください」
「はああ…」
申し訳ないけど、何かちょっと、洸君の雰囲気が、恐ろしかったから
何をしでかすかわからない

