「羽華!元気になったの?!」

「菜留ー、心配かけてごめんなさい!」

教室に着いたら、真っ先に駆けつけてくれた
毎日、連絡もくれて、本当に悪いことしちゃったなあ

「目の前で、倒れたときはもう、どうしようかと…、決めたから!これからは、羽華の大丈夫は信用しない」

「あはは…、ごめんなさい」

その後も、菜留のお説教は続き、一時間目とチャイムが鳴るまで菜留は怒ってた


なんなら、先生が教室にきて、

「柚木しごくのも、その辺にしといてやれ
 よー」

て言われるまで、私の側から離れなかった

最後に私にカイロを投げつけて、
「体、冷やさないことっ」

ドタドタと自分の席に戻っていった
まだ、あっつい、この時期にカイロ…


菜留の優しさに、微笑んでカイロをずっと握りしめてた