「もう、喋ってもオーケー?」

「裕先輩も、ありがとうございます」

裕先輩は、少し驚いてから、優しく笑って

「かわいい後輩と、親友のためだからね~」

両腕で私と湊先輩を抱き締めてくれた

湊先輩は、裕先輩の頭を思い切り殴っていたけど、その雰囲気は柔らかかった

そろそろ、朝礼の時間が来るから行かないといけない

三年と二年の教室は、離れてるから

あ、まだ言ってなかった

「湊先輩!今日も、好きです!」

「羽華ちゃん、俺はー?」

「裕先輩も、おまけで好きですよー」

「きゃー、愛の告白されちったー!」

湊先輩の顔にキスしようとして、また殴られている

その光景を笑って見届けてから、今度こそ、その場を離れた