これから、先輩はどうするんだろう

あれ

もしこのままだったら、先輩、卒業まで彼女できないんじゃ… 
ましてや、あの冷たい性格、高校という、青春の場がなくなったら、一生一人ってことも…

これはっ、私が助けるべきだよね!?


「そうですよね!」

「うん、バカにさらに磨きがかかったんだね」

朝、今日は屋上に行かずに玄関で湊先輩をお出迎えした

休みの間、一生懸命考えてた事を披露したら
本当に哀れだな、て目でみられた

「だって、先輩、顔がイケメンだから、きっと将来は、ハゲますよ?」

「その、イケメンがハゲるって偏見はどこから来るわけ」

「えー、じゃあ、俺もハゲちゃうじゃん!」

「あ、裕先輩いたんですね?」

「羽華ちゃん…優しくして~」

肩に腕を回されて、距離を縮めて来る
頬っぺたをすりすりしてくる

すると、湊先輩が裕先輩を叩く

「……離れて」

「えー、俺にも羽華ちゃんの愛分けてよー」