自然に涙目になった目で先輩を睨み付けていたら、

「…なに、襲ってほしいの」

「へっ?!」

「じゃあ、そんな目で見ないで」

「な、なに言ってるんですか?!」


なぜか少し不機嫌になった先輩に勢いで近くなっていた顔を離される

しかも、食べ終わったアイスの棒で

そんなに私にはさわりたくないですか??

もう、先輩なんてアイスで窒息しちゃえ!
1人で怒っていたら、私の顔が面白かったのか、いきなり隣に座っていた先輩が静かに笑いだした

「ふっ、ははは」

「!!」

笑った!先輩が私の前で!

それも結構…しゃ、写真撮りたい

じゃなくて!

「なんで笑うんですか!」

「君、表情変わりすぎ、家で飼ってる犬みたい」

「マメ黒君ですよね?知ってますよー」

「え、なんで…」

「休みの日に先輩のこと見かけて、どこ行くのかなーってついていったら、まさかの家で、マメ黒ーって呼んでるの、聞こえたんです」

「…そろそろ警察に相談した方がいいのかもしれない」

「!?や、偶然です!家を特定するつもりじゃなかったんです!」

今のは完全にストーカーの言い訳なんじゃ…

必死に弁解していたら、


「ははっ、わかったって、ほんと変な人」