▽▽▽▽
「それからは、今も同じ状況」
視線をしたに下げて、笑う姿は苦しそうだった
「最近、大人しいから、油断した」
先輩に回している私の腕にそっと触れてくる
「あの時、羽華に酷いこと言って傷つけたのも、春に“お願い”されたからだった……ごめん」
あの日、先輩に拒絶された日
きちんと理由があったんだね
私が月野先輩に傷つけられないように自分が悪者になったんだね
「だから、羽華が、春に転ばされたのはきっと俺のせい、いつまでも区切りをつけない、俺の、」
「それはっ、違います」
思ってたより大きな声が出てしまう
驚く先輩
だって、おかしいよ
「湊先輩は、優しいんですっ、周りの人も辛かったんだろうけど、先輩だって、ずっと辛いでしょう?卒業するまでなんて、それまで先輩は、自由になれないなんてっ」
先輩を見上げる
「あとっ、転んだのは私がドジったからです!忘れてくださいっ、」
先輩が、私の事を突き放したあの日のこと
あれは、先輩の優しさだったんでしょう?
先輩に近づいて月野先輩に意地悪させないように
だけど、
「私は何があっても、先輩の側、離れませんからっ」
先輩は、驚いたまま
私も、はっとする
「……これって、私も月野先輩と同じなん
じゃ……」
でも、私は誰かをいじめてないし、ストーカーはセーフかな?!
分からなくなってきたっ
焦っている私の頭を撫でて、落ち着かせてくれる
「先輩?」
「春と話してくる」
先輩の顔はすっきりして見えて、初めてちゃんと笑ったんじゃないかって心配になるくらい、なんだか眩しかった
「笑顔、初心者」
「口、塞ぐよ?」
「むぐっ、すみましぇん」
とりあえず、今は寝な
布団を被せられる
先輩も、布団にはいったまま
近い距離に熱が上がってしまいそう
うぅっ、と小さくなっていたら
「…だからさ、もうちょっと待ってて?」
上から真剣な声が聞こえた
何をだろう?
聞こうと思ったけど、頭をしっかり先輩の腕に包まれていて、上を向けず
ポンポンと、背中を優しく叩かれていたら
いつの間にか寝てしまっていた
そういえば、私熱あったんだった
遠くなる意識の中で考えていたら
「ありがとな」
先輩の声が聞こえた気がした
「それからは、今も同じ状況」
視線をしたに下げて、笑う姿は苦しそうだった
「最近、大人しいから、油断した」
先輩に回している私の腕にそっと触れてくる
「あの時、羽華に酷いこと言って傷つけたのも、春に“お願い”されたからだった……ごめん」
あの日、先輩に拒絶された日
きちんと理由があったんだね
私が月野先輩に傷つけられないように自分が悪者になったんだね
「だから、羽華が、春に転ばされたのはきっと俺のせい、いつまでも区切りをつけない、俺の、」
「それはっ、違います」
思ってたより大きな声が出てしまう
驚く先輩
だって、おかしいよ
「湊先輩は、優しいんですっ、周りの人も辛かったんだろうけど、先輩だって、ずっと辛いでしょう?卒業するまでなんて、それまで先輩は、自由になれないなんてっ」
先輩を見上げる
「あとっ、転んだのは私がドジったからです!忘れてくださいっ、」
先輩が、私の事を突き放したあの日のこと
あれは、先輩の優しさだったんでしょう?
先輩に近づいて月野先輩に意地悪させないように
だけど、
「私は何があっても、先輩の側、離れませんからっ」
先輩は、驚いたまま
私も、はっとする
「……これって、私も月野先輩と同じなん
じゃ……」
でも、私は誰かをいじめてないし、ストーカーはセーフかな?!
分からなくなってきたっ
焦っている私の頭を撫でて、落ち着かせてくれる
「先輩?」
「春と話してくる」
先輩の顔はすっきりして見えて、初めてちゃんと笑ったんじゃないかって心配になるくらい、なんだか眩しかった
「笑顔、初心者」
「口、塞ぐよ?」
「むぐっ、すみましぇん」
とりあえず、今は寝な
布団を被せられる
先輩も、布団にはいったまま
近い距離に熱が上がってしまいそう
うぅっ、と小さくなっていたら
「…だからさ、もうちょっと待ってて?」
上から真剣な声が聞こえた
何をだろう?
聞こうと思ったけど、頭をしっかり先輩の腕に包まれていて、上を向けず
ポンポンと、背中を優しく叩かれていたら
いつの間にか寝てしまっていた
そういえば、私熱あったんだった
遠くなる意識の中で考えていたら
「ありがとな」
先輩の声が聞こえた気がした

