何度でも君に好きが届くその瞬間まで

こんなに先輩が優しいなんて
逆に怖いからね

気づけば、浅い眠りに落ちていて


「はい、おやすみなさい」

先輩が、優しくカーテンを閉めた気がする


一時間?

ガラガラとドアが閉まるのを確認

ムクッと起き上がる

どれくらい時間が経ったのかな?

きっと先輩は、自分の競技ギリギリまで私の側にいてくれたんだなあ

まだ、隣が暖かいから

お昼休憩、終わったかな?


そしたら、もう少しでリレーだなあ

自分のおでこに手をあてて確認

うん、まだ少し熱いけど動けなくはない
足も確認してみる

右、左とゆっくりと動かしてみる

走れなくはない、よね?

立ち上がって足踏み

多少の痛みはあるけど、クラスのみんなに迷惑をかけるわけにはいかないよね

ぐーっと、上に伸びてから

私は、こっそり保健室を抜け出した