「先輩!これ…」

「あー、だから、止まってたのか」

苦笑いしている先輩

「素直に九条の所行くのは?」

「でも、湊先輩には月野先輩がいるだろうから…」

「あー…」

二人で悩んでしまう

すると、

「この際、樹が行けば?」

「いーね、樹の片想いだけどここは羽華に我慢してもらって!」

「おい、我慢ってなんだよ!」

他の美術部の先輩方が、樹先輩をちゃかす

なんとも、発言し難いなあ


やっぱり、湊先輩の所に行きたいな

隣で小さな乱闘が起こっている中、湊先輩の方を見てみる






月野先輩が、湊先輩に何か頼んでいるように見える

二人で話している様子


見なきゃ、よかったなあ

それでもついつい目は離せなくて
ボーッと湊先輩を見ていたら



バチッ



ど、どうしよう

今、絶対目、合ったよね…


勝手に冷や汗がでてくる

私と目があったところで、先輩がどうこうとかはないから、気にする必要はないんだけど、

また、勝手に見つめてたなんて思われたら
いたたまれない…