「はい!じゃあ、急ぎましょうか」

ついついデレデレしちゃいそうになる自分を
軽く殴って、月野先輩と歩き始める

何でもない楽しい会話をして、他の人達も集まっている場所に着いた

周りはすでに、競技にでる人で賑わっていた

「先輩、二年生は、こっちなので行きますね」

「うん、またねー」

先輩に手を降って後ろを振り向いた


はずだった






「…大嫌い」







え、










ドサッ











転ぶ瞬間


先輩の細い足が私にのびてきて、それにつまずいてしまいそうになる

だけど、そこでは耐えたんだけど


それに続いて伸びてきた、月野先輩の手が私を突き飛ばした



何かの間違いだと思ったの



だけど




転ぶ瞬間に聞こえた月野先輩の声が


耳から離れなかった






『大嫌い』







私に向けられたいつもと違う表情は、とても冷たいものだった