「わあ~、ありがとうございます!」

「単純だな」


そっと、また自然に手を握って歩き出す先輩

優男だなあ

「次、なんか食べる?」

「じゃあ、お好み焼き食べたいです!」

「ははっ、羽華、夏休み明け太らないようにね」


ぷーっ、と頬っぺたを引っ張ってくる

「はなひてくだひゃい!」

「かわいいから、やだ」

柔らかな笑顔で返されて、顔が赤くなるのを感じる

子供扱いしてるでしょ!

むうっと膨れていると、

「はい」

いつの間に、屋台についたのか、私の目の前には美味しそうなお好み焼きが

「わあ!え、買ってきてくれたんですか?」


急いでお金を渡そうと思って、鞄をあさっていると


「一緒に食べるからいいよ」

階段に二人で腰かける


「え、でも」