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辺りは少し暗くなってきた

路上に飾られている提灯がぼんやりと浮かび上がる

綺麗だなあ

やっぱり、昼に来るより、夜の方が好きだな


会場は、相変わらず混んでいて、先程までよりも混んでいるように見える


「人すごいね？」

「はい、頑張ってはぐれないようにしますね！」


九条先輩の時みたいに、はぐれないようにしないと、迷惑かけちゃうからね


そう思って樹先輩になるべく、くっついて歩く

「…そんなにくっつく位なら、」

そっと手が暖かい先輩の手に包まれる

「っ先輩！」

「少しだけ」

そう言った先輩の顔が少しだけ赤く見えて

何も言えなくなってしまう


つられて、私も赤くなってしまって

しばらく無言になってしまう