人気俳優と、同居することになりました


おじさんがどこかに行ってから

「悪かったな」

「何が」

「付き合ってるなんて」

「いいんじゃない?どうせ、
幼馴染だって付き合ってるのも同じでしょ」

「は?」

何よ?
その分かってないみたいな顔をして

「まぁいいや」

好きになる可能性なんて
ゼロに等しいのに、何だろう。
凛久と一緒にいる時の子の安心感

パパやママたちとは違うこの安心感は一体何なんだろう

「俺はそろそろ帰るけど
お前はどうするの」

「一緒に帰るよ。
その前に、渡してくるものがあるから待ってて」

「あぁ」

桜たちの方に行くと

「愛?」

「あたしはこれで帰るからさ。
桜、この鍵、大事にね」

そう言って渡した、マンションのキー

「愛ちゃん?」

「大丈夫よ。荷物はほぼそのままだから、好きに使いなさい」

「ありがとう」

「帰るって誰か来てるの?」

「凛久も来てたんだ」

「そう言うこと。
気を付けなさいよ?」

「大丈夫ですー」

そう言って凛久と一緒に
パーティー会場から出て
帰ってきたあたしたち