「今の話はどういう事だ」

げっ今の会話を聞かれていたの?
しかも、後ろにはママもいる

横に来てくれた夕葉ちゃんたちと顔を合わせて
観念するしかなくなってしまったあたしは

正直に事の顛末を話した

「なるほどな」

「もしかしたら、それも原因の1つだったのかもしれない」

「そうかもな
だが、お前は、これから凛久と同棲をするんだ
桜には、家から」

「そのことだけど」

今のマンションを契約したまま、桜に住んでもらいたいと
話すと、パパたちも苦渋の顔をしている。
そりゃ、可愛い愛娘が高校生で1人暮らしなんてさせたくないかもしれないけど

「いいんじゃない?」

「ゆ、夕葉!?」

「あたしは夕陽が颯君の事で
高校生で1人暮らししていたのを知ってるし
それでもし、無理だと思ったなら
家に帰ればいいだけの話でしょう?」

「それを何で、あたしの名前を使うのよ。
確かに、1人で暮らした時期もあるけど」

「桜はどうしたい」

「私?」

「そう。これは、桜が決めるべきことだと思う。
あたしが小松君と一緒に住んで
桜があの場所に済まないとなれば不要になるし
住むと言うのなら、あの家にあるものを桜は自由に使えるの」

「愛ちゃんの私物も?」

「勿論。好きに使って構わないわ」


「なら、あのマンションに住む」

「そうか」