「大丈夫よ?これは、颯のだから」

颯君の!?

「夕陽が、これで買っていい。って渡してくれたの」

さすが夕夕陽ちゃん。

「ありがとうございました~」

ファッションセンターを出て
パーティー会場へ向かうと、すでに着始めている人もいる。
そして

「やっぱり来ているわね。あの親子」

桜を虐めている主犯の子とその両親がすでに来ているのだ

「あのドレスださ」

そう言った夕葉ちゃん。
さすが、人気デザイナーだけあって、そう言うのはよくわかっている

「着いたぞ」

「ありがとう。
俺は、アイツらを連れてくるから」

アイツらというのは夕陽ちゃんと颯君の事だろう

「分かったわ」

あらかじめ、あたしと夕葉ちゃんのドレスはここに持ってきている
控室に行くと既にスタンバイをしてくれている
スタイリストの女性陣

「あら。やだ!髪の毛が濡れているじゃないっ」

「ごめん。マキ。先に桜をお願いしてもい?」

「勿論よっ」

マキは、あたしの気に入っているスタイリストだ

「ドレスは?」

「これ、です」