翌朝、桜のお弁当を作っている最中にかかってきた電話
「もしもし」
「愛。いい?」
「勿論。でも、登校は車で桜を送り届けるわ」
「それは・・・」
「誰を敵に回したのか、分からせないといけないもの」
あたしも一応は車を持っているけど、そこまで運転するわけじゃない
「そうね。
それは大事かもしれない」
「で、お願いがあるんだけど」
「何?」
「どうも、やってくるのはお昼くらいなの」
「は?」
「だから、それくらいの時間に連絡するから
来てくれる?」
「勿論。向かうわ。桜にも、お昼から早退させましょ」
「えぇ」
電話をしている最中に起きて来た桜
寝ぼけているのか、電話をしているにもかかわらず
あたしに抱き着いて来てしまった
「桜」
「ゆーはちゃん・・・?」
「おはよう」
「おはよー」
「今日も学校でしょ?
そんな寝ぼけたままで行けるの?」
そう言うとはっとしたように起き上がった桜
「し、支度してくる」
「はいはい。送っていくから
慌てないのよ」



